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更新日 2005/04/07
  マウントリング
  1.ワンピース、ツーピース

 ワンピース(One Piece)はスコープを一つのマウントリングで固定します。 ツーピース(Two Piece)はスコープを二つ
のマウントリングで固定します。 一般的にスプリング銃にはワンピース型が適しているようです。 その理由は、銃の
給弾口の位置がスコープのオプジェクトレンズより前方にあるため自由な位置にマウントリングを取り付けられるからで
す。 また、ツーピース型よりダブテイルとの接触面積が広いためダブルリコイルの衝撃に強いことが上げられます。
 ツーピース型は2個のマウントリングを一組として使います。 ダブテイルとの接触面積はワンピース型より小さいた
めダブルリコイルに対する耐性は弱いようです。 

図1 ツーピース型とワンピース型


  2.適用ボディー径

 一般にマウントリングはスコープの胴径に合わせて表示されています。 即ち、「1インチスコープ マウントリング」
とか「30ミリスコープ マウントリング」とか表示されています。 スコープの胴径が合えばどのようなマウントリング
でも使える可能性があります。実際に使えるかどうかは、ダブテイルの形やマウントリングの高さなど他の条件も合わせ
て検討し、判断しなければなりません。

図2 マウントリングの寸法


  3.高 さ

 マウントリングの高さはスコープのオブジェクトレンズの直径が大きい程、高いものが必要になります。 また、弾の
重さ、弾の初速、標的までの距離によっても適する高さが違ってきますので、それらの要素を勘案して選ぶとよいでしょ
う。
 銃身とスコープの光軸は見たところ平行のように見えますが、正確には図のように銃身が前上がりになっています。 
ワンピース型もツーピース型もマウントリング自体は二つとも高さは同じですが、スコープを取り付けて照準を調整すれ
ばそのようになります。 数は少ないですが、前後のリングの高さが違うマウントリングも有りますので、購入する際は
注意してください。

 発射された弾はスコープの下から上に昇って来て、光軸を下から上に横切って行きます。 光軸との交点が第一照準点
です。 弾はそのまま上昇して行きあるところで頂点となります。 その後弾は下降して行き、再度光軸と交差します。 
ここが第二照準点です。
 一般的にマウントリングの高さが高いと、第一照準点、第二照準点までの距離が長くなります。

  図3 光軸と銃身軸との関係
        弾の飛翔モデルアニメ

 背後から光が当たっているとき空気銃を撃つと、飛んでいく弾のお尻がスコープで見えることが有ります。 そんなと き弾がどのような動きをするか確認するとよいでしょう。   図4 スコープから見る弾の飛翔(アニメ)   4.ダブテイルの形状  ダブテイルの幅は機関部ないし銃身に彫られた溝の底の部分の幅指します。 溝の上の部分の幅を指すのではありません。  マウントリングから見ると左右の爪の間の間隔がダブテイルの幅になります。  マウントリングの爪が銃のダブテイルの溝にしっかりと食い付くことが大事です。 銃のダプテイルの幅はどのような マウントリングにもほぼ合いますが、ダブテイルの溝までの高さは違います。 銃の機関部の直径が大きいものは浅いし、 直径の小さいものは深いようです。 使いたいマウントリングの高さが銃のダブテイルの高さに合わない場合があります。  よくある問題として、マウントリングの爪がダブテイルの溝にとどかない問題があります。 この問題はスプリング銃 用に作られたマウントをプレチャージ銃やポンプ銃に使うときよく発生します。 また、逆に機関部の細い銃に向けて作 られたマウントをスプリング銃に着けると機関部とマウントの間に大きな隙間が出来てしまいます。  マウントリングの爪がダブテイルの溝にとどかない場合は、マウントリングの底を削ってダブテイルの頂上が当たらな いようにして、爪が溝にとどくようにします。 具体的にはマウントの底をヤスリなどで削ります。 このとき、マウン トリングの爪を削らないように気を付けてください。 使うヤスリは丸いものでも四角いのもでも良いでしょう。   図5 ダブテイル マウントリングの底とダブテイルの間に隙間が無くピッタリと密着していればスコープに多少の力が掛かってもしっかり と保持されますが、マウントリングの爪だけでダブテイルの溝にしがみいているだけではズレる事があります。 マウン トリングとダブテイル隙間に充填材を入れて隙間を無くすことが保持強度を上げる秘訣です。 とくにアンダーレバー式 のポンプ銃ではポンプ操作のとき、スコープやマウントリングに力が掛かりますのでズレを生じ易いです。 アンダーレ バー式のポンプ銃で10メートル射場で撃った場合、スコープのズレを認識するのは困難ですが、50メートル射場で撃つと ズレを明確に認識出来ます。 隙間に充填する材料の性質は、充填後に縮まないで硬化するものでなければなりません。  例えば、エポキシ樹脂接着剤や粘土のような接着剤、DIY店などで売られている充填材などを使うと良いでしょう。 この処置はアンターレバー式のポンプ銃に限らず、全てのパワープラント(エネルギー源)の空気銃についても良い処置 です。 スコープは案外弱い力でズレを生じますから、強固に銃に固定されることは良いことです。 実際に充填材を隙間に入れるには、それなりのテクニックが要ります。 マウントリングをダブテイルに取り付けてから 充填する場合と、取り付けるのと同時に充填材を噛ませるやり方の二通りがあります。 充填材の柔らかさ、ベタツキの 程度などを勘案して適当と思われるやり方を採用すれば良いでしょう。    図6 マウントリングのセットアップ  またスコープが強固に固定する方法として、マウントリングの数を増やすことも有効な手段です。 これは主にツーピ ス型のマウントリングを使っている場合に適用する方法で、おなじマウントリングを2組を使います。  ワンピース型のマウントリングはツーピース型のものよりダブテイルとの接触面積が広いので保持強度は強いですが、 銃の給弾口との位置関係で使えないことも有ります。 それはアイリリーフとスコープの胴の長さ、銃の給弾口の位置の 相関関係によって決まってきます。   5.ネジの締め付け 一般にネジは十分な力で締め付けることが必要ですが、強ければ良いというものでなく適度な強さで締め付けることが大 事です。 マウントリングの素材がアルミ合金の場合、強すぎる締め付けはネジ穴をバカにしてしまうことが有るようで すから、十分注意することが必要です。

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